毎日1局しか並べてないけれど、この本の棋譜全6局を並べ終えました。最後の最新AIの影響で変化してきた部分はもちろん、井山先生や柯潔の碁は並べてて吐き気がしそうなくらい苦しかったー(スミマセン)😂
※続編もご紹介記事を書きました。学び終えたらぜひ続編を御覧ください。
初級者でもマイペースで棋譜並べを始められる本
囲碁始めたばかりの初級者・中級級者向けの本です。
私がちょうど中級(5〜7級位?)でも最後まで並べていくことができる感じ。
解説本で棋譜を覚える感覚がわかる
一手ごとに解説本って見たことがなかったので新鮮♪
こう考えているからこう打つ、をちゃんと説明してくれています。並べて意味と紐づけていけば、最終的には本を見ないで並べていくことができるようになれます。(と前書きで書かれてる)
ただ、全部覚えるぞって必要は全く無いかと。自分で納得できるところで止めても良いかなと。並べてていて、面白いなってところが見つかったら、そこまでは覚えるとか。
ただ、全局的に今はどういう状況なの?というのが説明されていないので、そこは期待せずに。
棋譜並べの練習として、大変良い本だと思います。
いろいろと棋譜並べについて「知識」を求めるならば、白石先生の棋譜並べ本がオススメです。みっちり3章に渡ってご説明されてます。
紹介されている棋譜とSGF&PDFダウンロード
本書で紹介されている棋譜は、下記6局です。なお、一部の棋譜データはそよパパが入力し直してます。ネットで出回っているのは、白目線や中国語などのファイルでしたので。
あと、日付ですが古碁は特にズレがあります。何を基準にしているかだと思うのですが、ご自分で古碁を探す時などは西暦、対戦者名などで検索すると良いです。
*SGFは、右クリックでファイルをダウンロード(Kiin EditorはShift-Jisです)。
*PDFは、クリックすると別タブで開きます。同じく右クリックでダウンロード可能です。
1ページ目:第一局 安井知哲vs本因坊道策、第二局 坂田栄男vs藤沢秀行
2ページ目:第三局 武宮正樹vs林 海峰、第四局 小林光一vs趙治勲
3ページ目:第五局 張栩vs井山裕太、第六局 彭立尭vs柯潔
第一局 安井知哲vs本因坊道策
1667年12月5日 御城碁
道策の棋譜を並べるのは好きで、特に古碁の布石(最初の石の配置)の流れにうっとりしてます😂。
序盤から右上にポツンと残った白石はどうするんだろうと思っていたら、その後の展開に感動しました!
第二局 坂田栄男vs藤沢秀行
1964年8月27~28日
第三期名人戦挑戦手合
七番勝負第4局
左辺上部へ白がどうやって生き残っていくのか。最初は並べるだけでわからなかったのですが、何度も並べるとそういうことかーって。
え、ここ取られちゃうよ?ってところは放っておいて別のところへ。そういうの計算できないとこんな碁打てないですよねえ😓
第三局、第四局
第三局 武宮正樹vs林 海峰
1988年9月3日
第一回世界囲碁選手権富士通杯
決勝戦
石が上からくる、隅は取られてるのに取り返してるし、中央の囲みにどんどん侵入されても最後は攻め合い勝ち・・・。宇宙流というスタイルは、かっこいいけれど真似は難しく感じるー😂
第四局 小林光一vs趙治勲
並べているときに長女ちゃんがいたので、手の意味を聞いてました。相手にくっついていく考えが棋譜並べでも消えないそよパパ😂
第五局、第六局
第五局 張栩vs井山裕太
並べててことごとく自分の考えが当たらない😂。右下から津波のように中央へ石が流れていくサマが激しく感じた一局。
第六局 彭立尭vs柯潔
ちょろっと棋譜を並べたことがあれば、この棋譜並べは違和感を感じるだろうなーっと。私、この局は一度しか並べてません。
AIを使って研究が始まり、碁がどのように変わってきているのか、ということを体感できる一局であるなと思います。もちろん、ならべることは勉強になりますよ♪
数手ずつ並べていくことを真似る
雑誌や棋書の棋譜は5手ずつとか絶対にないから、探すのが本当に大変なときがありますよね。(私が配布している棋譜ですら25手割)
印刷されているなら、1〜10、11〜20に色をつけていくとか、ネットで同じ棋譜を探して、棋譜を動かして確認する、というのが良いですよ。
一度に全部を並べてもどこかで抜けたり、手順の前後が起きたりしますから、この本のように数手ずつ見ては並べるというのが最初は良いと思います。
割譜画像とPDFは同じように五手で区切ってます。画面を見ながらでも、PDFをダウンロードして印刷してからでもご活用ください。
覚えた棋譜を並べてるときに間違えた手に注目する
何度か並べて棋譜を覚えたら、本を見ずに並べてみましょう。
私がこの本で良かったなと思ったのは、私は並べ返すときによく間違えるところがあるのですが、その一手がどうしてそこに打たれているのか意味をもう一度確認できることです。(説明がないときは誰かに聞く)
何度並べても間違えるところは、意味が理解できてないと思って良いかと思います。
その時は、解説を読んだり、AIを使ったりしてどうして自分の手が良くないのか、というのを検討してみるのも良いと思います。
AI使うなら囲碁の師匠の検討機能♪
高性能なPCをもっており、AIを導入されているならばそれを利用しましょう。ipadを持っていてAIを使いたいなら、囲碁の師匠一択です。
棋譜を入力、またはこのページから気になる棋譜データをコピーしてペーストするだけで再現できます。そこで、検討機能を使って自分の手の行末を確認してみましょう。
一応、形勢判断で今どういう状況になっているのか、とか、どこで形勢が変わったのか、ということが分かります。
ただ、形勢が変わった一手はわかるけれど、そこへ至る布石があるはずです。さすがにそこまではAIが示すわけではないです。自分で推測、人に聞く、本で探す、などしないとわからないかと。
ざっくり、形勢がこうなんだな、という判断に最適なのがAI先生だと思います。
Kindle片手に並べるのが楽
ipad mini だと重いけれど、Kindleだと片手にもって並べるのがとっても楽です。
この本は画像版だけど、文字が小さすぎて読めないこともなく。小さければ拡大して読むこともできますからね。
この本もKindle本、しかもUnlimited契約(月々980円)すれば、シリーズ全部が読めてしまいますよ♪(*2020年4月9日現在。Unlimited本は入れ替わりがあるので将来読めなくなる可能性はある)
Kindle Unlimited に関しては、こちらをご参照くださいね。
棋譜並べ学習用にオススメできる一冊です♪
※続編もご紹介記事を書きました。学び終えたらぜひ続編を御覧ください。
囲碁を子どもたちと初めて早9年。未だ級位者の域を抜けられず。。一足飛びに有段者に進んでいく人たちをみて自分の努力不足の反省と才能の差を感じつつも、自分なりに楽しんでいければと思ってます。
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