本記事はメーカー提供によるレビューですが、実際の使用感を正直にお伝えします。
メーカー提供だけど、ガチレビューでいくよ

オーバーイヤーヘッドホン JabraElite85h を5年、骨伝導イヤホン Aftershokz を3年以上愛用している、兼業主夫のそよ🐰です。
今回レビューするのは、SOUNDPEATS Clip1 というオープンイヤー・イヤーカフ型のイヤホンです。(ご提供ありがとうございます!)
以前、TRUEFREE O1 の記事でも触れましたが、私はこれまでいくつかのイヤホンを使ってきました。
これまでのイヤホン遍歴はざっとこんな感じです(詳細はこの記事)。
最初は有線イヤホン(Sony MDR-EXシリーズ)から始まり、
→ ワイヤレス化を機に「完全ワイヤレス型(SoundPEATS TrueFree)」を導入
→ ノイキャン付きのヘッドホン「Jabra Elite 85h」で在宅勤務の音環境が劇的に改善
→ 長時間リスニングの快適さを求めて「骨伝導型(Aftershokz)」を日常使いに
→ 耳掛け型の TRUEFREE O1 (長女が利用中)
それぞれの型に良し悪しがあるなかで、「耳まわりの快適さ」を重視するようになってきたのが最近の傾向です。
オーバーイヤーヘッドセット(Jabra Elite 85h)や骨伝導イヤホン(Aftershokz)を長年愛用してきたこともあり、依頼をいただいたときから「これはぜひ試したい」と思いました。(耳掛け TRUEFREE O1は、長女が愛用中。)
理由はシンプルで、最近は髪を伸ばしていることもあり、耳まわりが常に“渋滞”しているからです。カチューシャ、メガネ、マスクを同時につけると、骨伝導イヤホンのアーム部分がどうしても邪魔になりがちでした。
そんなときに知ったのが Clip1。耳をふさがずイヤリングの様に装着できるタイプなので、「これはもしかすると解決策になるかも」と期待してレビューをスタートしました。
こちらの記事も参考にどうぞ。
Clip1 のスペックと第一印象(+実測データ)
まずは公式に公開されているスペックを簡単にまとめます。
- 装着方式:オープンイヤー型(耳をふさがないタイプ)
- 重量:約 5g(片耳)
- Bluetooth:5.3 対応
- 連続再生時間:最大 8 時間(ケース併用40時間)
- 防水性能:IPX4 相当
- 対応アプリ:SOUNDPEATS アプリ(iOS/Android)
※参考:公式 Amazon・楽天 ページはこちら

実測データで確認
実際に計量してみたところ、片耳の重さはメーカー公称値どおり「約 5g」でした。
軽さは装着感に直結するので、この数値はかなり重要です。

外観と第一印象
開封してまず感じたのは、「えっ、こんなに小さいの?」という驚きでした。

ケースはメタリックな光沢仕上げで、素材はおそらく軽量なプラスチック。高級感は控えめですが、そのぶんとにかく軽く、持ち運びしやすい印象です。
ただ、ちょっと滑りやすくて落としそうな気もする…。そう感じたのは私だけではないようで、別メーカーから専用の「ケース用ケース」も販売されています。カラビナ(ストラップ紐も)付きでいつも肌見放さずぶら下げておける、というのは便利かもしれない。
かなり売れているし、評価も悪くないので長く使うならぜひ。
※参考:公式 Amazon・楽天・Yahoo ページはこちら


本体の質感はマットで、スピーカー部分もタッチセンサーのある本体側も、指紋がつきにくくて扱いやすい素材。左右をつなぐチューブ部分には柔軟性があり、耳たぶをやさしく挟み込むような設計になっています。強く締めつける感じはなく、長時間でも快適そうです。
ただし、このチューブ部分はいずれ少しずつ緩んでくるかもしれません。構造上、どうしても経年で保持力は落ちていくと思うので、長期使用するなら「落とさないように気をつける」という意識は持っておいたほうが良さそうです。
↓このチューブ内部のチタン形状記憶合金には2万回のねじれ信頼性テストに合格という秘密が!形状記憶合金さん、長持ちしてくださいね。

とはいえ、1万円以下という価格帯を考えると、全体の仕上がりとしては十分満足できるレベル。軽さと扱いやすさを重視して設計されていることが伝わってきました。
サイズも非常にコンパクトで、ケースから取り出してすぐに耳へ装着しても違和感はなし。骨伝導イヤホンと比べても、耳まわりがスッキリするのは明確なメリットだと感じました。
装着感レビュー|家族3人で試してみた
実際の装着感を確かめるため、そよ🐰だけでなく家族 3 人で試してみました。
耳の大きさが違う人が使用することでリアルな感想が得られました。
長女(耳小さめ)
高校生の長女は耳が小さいのですがしっかりと耳にフィットし、ずれることはありませんでした。一般的に耳の小さい方は「落ちやすいのでは?」と不安になるかもしれませんが、Clip1 のデザインは想定以上に安定していました。

妻(耳もっと小さめ)
妻にも試してもらいましたが、装着に支障はありませんでした。
耳たぶに触れる部分も少なく、つけているのがわからないと言ってました。

そよ🐰本人(メガネ+カチューシャ+マスク)
私はメガネ・カチューシャ・マスクを同時に使う場面が多いのですが、それでも干渉せず装着できました。これは骨伝導イヤホンや耳掛け式イヤホンではなかなか得られなかった快適さです。

一見マスクと干渉していそうに見えますが、実はそんなことはありません。
耳掛け式イヤホンだとマスクのゴムと絡まりやすくて、着脱が本当に面倒なんですよね……。
でもこの Clip1 は、マスクをそのまま外してもイヤホンがズレることはありません。
これ、地味だけどすごく大きい快適ポイントです!
注意点:落ちやすさについて
実際の使用中に落ちることはありませんでしたが、構造的には Aftershokz などの骨伝導イヤホンよりは外れやすい印象です。特にランニングや激しい運動をする方は注意が必要でしょう。
結論としては「日常使いでは問題なし。ただし運動時は注意して使う」ことをおすすめします。
音質はどう?骨伝導と比較&EQテスト体験

Clip1 を実際に使ってみて一番驚いたのは、骨伝導タイプよりも“音の奥行き”や“解像感”をしっかり感じられたことです。
特に人の声やナレーションが明瞭に聞こえるため、Audible などのオーディオブック用途と非常に相性が良いと感じました。
DynamicEQ™ Pro を実際に試してみた
専用アプリには「DynamicEQ™ Pro」という機能があり、3 分間の耳テストを行うと、自分に最適な音質に自動調整してくれます。
◯テストの流れ
- アプリで耳の聞こえ方チェックを開始
- 高音・低音を中心に聴き比べ
- 個人に合わせた EQ(イコライザー)が自動設定
※参考画像

この機能を使うことで、音がより自然に感じられ、長時間のリスニングでも疲れにくくなるそうです。実際、耳の聞こえ方は人それぞれだし、それに合わせて音域を調整するのって聞きやすくなるだろうし、よりクリアに聞こえるようになるのかもしれませんね。

テストはとても簡単。
異なる帯域の音が流れるので、聞こえたらタップするだけ。
できれば静かな環境で行いましょう。エアコンの音も無いほうが理想です。
最初はちょっとコツがつかみにくいかもしれませんが、何度でも再テストできるので気軽にどうぞ。
(ちなみに、結果の見方はよくわからんw)


音痴さんの私は、その微妙な違いを感じ取ることができないのだと思いますがw
骨伝導との比較
骨伝導イヤホンと比べると、以下のような違いがありました。
- Clip1 の方が音の立体感や広がりを感じやすい
- 骨伝導は低音や振動の伝わりが強いので、低音迫力は上
- 騒音のある環境では、どちらも苦手(耳をふさがないタイプ全般の悩み)
結論として、音の解像感やナレーション用途は Clip1、振動による密着感は骨伝導という住み分けができそうです。
Clip1 専用アプリについて
Clip1 の操作や音質設定をもっと自分好みにしたい人は、SOUNDPEATS 専用アプリの利用もおすすめです。(というかモード選択など楽しめるのでぜひインストールしましょう。)


- バッテリー残量の確認
- タッチコントロールの設定変更
- EQ(イコライザー)調整
- 音声モードの切替(例:音楽/映画モード)
- 「イヤホンを探す」機能(音を鳴らす)なども
製品に付属のマニュアルもアプリから確認できます。
タッチ操作のメリットと、耳を触るクセの罠


Clip1 の操作はすべてタッチ式で行います。
物理ボタンが一切なく、シンプルでスタイリッシュな設計です。
タッチ操作のメリット
- ボタンを押し込む必要がなく、軽いタッチで操作できる
- 本体デザインがスッキリしており、耳にフィットしやすい
- アプリからカスタマイズ可能で、自分好みに調整できる
特に「音量調整」「曲送り・戻し」など、日常的によく使う機能を割り当てられるのは便利です。
耳を触るクセによる誤作動
一方で、デメリットも感じました。
髪を耳にかける動作や、マスクのゴムを直すときなど、無意識に耳まわりを触るだけで操作が反応してしまうことがありました。
- 再生が突然停止してストレスになる
- 電話中に誤ってミュートになる
- 特に冬場はマフラーやフード着脱で誤作動しやすい
解決策:設定のカスタマイズ
スマホ側で操作することが多いので、タッチ操作は音量調整だけにしておくと快適です。特にマスクやカチューシャをつけていると、無意識に耳まわりを触ってしまう場面が多く、誤動作のリスクを感じました。
結論:タッチ操作は便利ですが、耳を触るクセがある方は、意図しない操作が発生しやすいため注意が必要です。
Bluetooth 接続の安定性レビュー|日常使いは安心、でも“距離”と“複数接続”には注意


Clip1 の接続は基本的に安定していますが、いくつか気になる点もありました。
そよ🐰の環境(木造住宅・二階建て)での実使用をもとにまとめます。
通常利用では大きな問題なし
- スマホをポケットや机の上に置いて使用する程度なら、途切れることはほとんどありません。
- 動画や音楽再生の遅延も体感的には少なく、日常利用には十分です。
- マルチペアリングを延々と探し続けない
- 運転中もまるで問題なし
補足)マルチペアリングを延々と探し続けるのが Shokz なんですよね。。ピピッという Beep音が何度も鳴るのが地味にストレス。Clip1 は「Disconnected」と自動で諦めてくれるので、静かで助かります。(接続と非接続の境界では、「Connected、Disconnected」が続くことも。素直に音源をそばに置いておきましょう。)
気になった点
- 木造住宅で 2階 → 1階 へ移動すると、接続が切れる場面がありました
- 同じ階でも「部屋の扉」+「トイレの扉」と2枚の建具を挟むと、Disconnected(切断)になりました
- 片耳だけ一瞬音が飛ぶ現象が、短い時間に数度発生。
- Clip1 と Aftershokz を同時に接続していた際、意図せず接続先が切り替わることがあった
- マルチペアリング中、2台目の端末がアプリから認識されないことがある(アプリ再起動で復帰)
まとめ
Clip1 を スマホと同じ空間内で使う場合 は問題ありませんが、
ドアを隔てた別の部屋に入ると、Bluetooth が途切れる場面が想定以上に多いと感じました。
ちなみに、Bluetoothは「壁より扉の素材の方が遮蔽効果が高い」こともあります。だから「同じ階なのにトイレ入ったら切れた」は、リアルに起きうることです。
結論:近距離のワンルームや机上利用なら安定。建具や壁をまたぐと不安定になる可能性あり
気になるところ&気にしなくていいところ


実際に使ってみて感じた「気になる点」と「意外と気にしなくても大丈夫な点」を整理しました。購入を検討している方は、この差を知っておくと安心できます。
気になるところ
- タッチ操作の誤作動
髪を耳にかける、マスクを直すなど日常動作で反応してしまうことがある。 - Bluetooth の距離
木造住宅で階をまたぐと接続が弱まる。特に 2 階 ⇔ 1 階の移動では途切れる場面あり。 - 衣類の脱ぎ着による誤反応
通常の衣類の他、冬場のフードやマフラーを外すときにタッチセンサーが反応してしまうことがある。
気にしなくていいところ
- 音漏れ
静かな図書館などでなければ気にならないレベル。日常のカフェやオフィスでは問題なし。 - 周囲の騒音への弱さ
オープン型イヤホン全般の共通課題。Clip1 に限ったデメリットではない。
結論:使う環境や習慣によって「気になる度合い」が変わるが、致命的な弱点は少ない
まとめ|骨伝導との“使い分け”が正解かも


SOUNDPEATS Clip1 をしばらく使ってみて感じたのは、骨伝導イヤホンとオープンイヤー型は、使い分けるのがちょうどいいということです。
- Clip1 は軽量で装着感が快適。耳をふさがないので日常生活での使い勝手が抜群。
- 音の立体感や解像感は骨伝導よりも優れており、オーディオブックや動画視聴に特に向いています。
- 一方で、低音の迫力や振動のフィードバックは骨伝導タイプのほうが強いので、動きの多い場面や運動時には安心感があります。
項目 | Shokz(骨伝導) | Clip1(イヤーカフ) |
---|---|---|
装着の快適さ | △(干渉しやすい) | ◎(軽くてスッキリ) |
落下のしにくさ | ◎(しっかり固定) | △(軽い分、ズレやすい) |
音の解像感 | △(振動優位でこもりがち) | ◎(ナレーションが聞きやすい) |
操作のしやすさ | ◎(物理ボタン) | △(タッチ式で誤操作あり) |
耳まわりとの干渉 | △(メガネやマスクと重なる) | ◎(耳の外に出ない) |
Bluetooth安定性 | ◎(距離に強い) | △(遮蔽物や距離にやや弱い) |
実際に使い分けて感じたこと
たとえば、スマホを肌身離さず持つ生活スタイルなら、Clip1 がとても便利。
使わないときは耳から外してポケットやカバンへ。軽いので持ち運びも気になりません。
ただし、落としやすさや緩みには少し注意が必要なので、室内中心の使い方に向いている印象です。
一方の Shokz(骨伝導イヤホン)は、つけっぱなしでも気にならないフィット感。
むしろ、外そうとするとメガネやマスクと干渉して面倒なくらい。だからこそ、屋外での移動が多い日はShokzが合うと感じました。
- Clip1:在宅ワーク、家事、Audible での読書など「ながら聞き」に最適
- 骨伝導イヤホン:スマホを離れた場所に置いてからの家事、ランニングやスポーツなど、外れにくさと安定性を重視したいシーンに向いている
使い方シーン | おすすめモデル |
---|---|
通勤・通学・ランニングなど外出時 | Shokz(落ちにくく安心) |
家事・在宅ワーク・動画視聴 | Clip1(軽くて高音質) |
マスク・メガネ・長髪などで耳まわり混雑 | Clip1(ストレスなく装着可能) |
スポーツ中でもずれにくい方がいい | Shokz(アームでしっかり固定) |
ナレーションや音声学習中心 | Clip1(声がクリアに聞こえる) |
結論:「どちらを選ぶか」ではなく、「どちらをどこで使うか」。使い分けが快適さのコツ!
※Shokz(骨伝導イヤホン)については、以下の記事で詳しくレビューしています。
スペックや価格帯なども含めてチェックしたい方は、あわせてご覧ください。
気になったなら、チェックしてみて|SOUNDPEATS Clip1 の購入リンク&おすすめポイント
ここまで読んでいただきありがとうございます!
SOUNDPEATS Clip1 は、メガネやマスクとの相性、装着の快適さ、そしてナレーションとの親和性など、「耳をふさがない快適さ」を最大限に活かしたイヤホンでした。
「骨伝導イヤホンから乗り換えるべき?」と悩んでいる方にも、「ふだんのイヤホンがちょっと使いづらい…」と感じている方にも、Clip1 はちょうどいい“抜け道”になるかもしれません。
📌 SOUNDPEATS Clip1 の基本スペック(おさらい)
- 装着方式:オープンイヤー型(耳をふさがない)
- 重量:約 5g(片耳)
- Bluetooth:5.3 対応
- 連続再生時間:最大 8 時間(ケース併用40時間)
- 防水性能:IPX4
- 対応アプリ:SOUNDPEATS アプリ(iOS / Android)


👤 こんな人におすすめ!
- メガネやマスク、アクセサリーとの“耳まわり渋滞”に悩んでいる
- 骨伝導イヤホンを使っていて「音質に物足りなさ」を感じてきた
- Audible・ポッドキャスト・動画学習を高音質で楽しみたい
- オープンイヤー派だけど、軽くてコンパクトなイヤホンを探している
- 家事や仕事中に“ながら聞き”したいけど、耳が疲れるのはイヤ!
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※本レビューはメーカー提供によるものですが、使用感・評価は筆者の実体験に基づいて正直にお伝えしています。
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