星の海へ、出発
エンジンをかけると、船体がかすかに震えた。
初めての宇宙フライトに心臓が早鐘を打つ。
「いよいよか…。」
スロットルを握る手に汗がにじむ。
雲を突き抜けた瞬間、視界が一気に開けた。
濃い群青からエメラルドグリーンへと移り変わる空、星々が遥か彼方で瞬いている。
宇宙の広さに圧倒され、息を呑む。
アステリア:「全システム、正常。……さあ、行きなさい。答えは星の海に。」
「急に詩人みたいなこと言うじゃん…。まあ、悪くないけど。」
心がふわっと浮く。
アステリア:「通信を傍受。発信源を特定。マーカーへ向かいなさい。」
「なんか一方的な通信みたいだったけど、行く宛もないので従ってみるか。」
恐怖と期待が入り混じったまま、謎の通信が示す惑星「アント」へ向かう。
アント降下、初めての監視者たち
着陸の衝撃が尻に響いた。
船のハッチを開けると、砂嵐が吹き荒れる荒涼とした大地が広がっている。
赤茶けた地面に、岩と奇妙なサボテンのような植物が点在し、空には薄茶色の靄。
視界を横切る小さな監視ドローン、センチネルのセンサーがこちらをじっと見ている。
「お、おい…その目、こっち向けんなよ。」
心臓がひやっとした。戦う余裕なんてこれっぽっちもない。
アステリア:「監視行動中です。攻撃はしてこないはずです。」
「“はず”ねぇ…。ゲームの“はず”ほど信用できない言葉はないって。」
センチネルを気にしながら、慎重に周りの状況を確認するべく一歩を踏み出した。
ターゲットスイープ、謎のHUD
HUDに「ターゲットスイープを起動せよ」の表示。
……スイープ?どこにそんなボタンあったっけ。
「まあ、とりあえず歩けばわかるっしょ。」
軽口でごまかしながら、未知の惑星をとぼとぼ歩き出す。
足元には赤茶けた砂が風に舞い、遠くには崩れた岩山。
静かすぎる世界で、自分の足音だけがやけに響く。
アステリア:「目的地が見つからないのは当然ね。スイープを起動してないもの。」
「いやもっと早く言えよ!説明書どこだよ!」
歩き回るうちにスーツの耐久値は減り、飛行機の燃料も減り飛行もできず。
何度も資源を掘り、精製し、また歩く。
「俺これ…探索ゲームやってるんじゃなくて遭難ゲームやってない?」
自分に突っ込みながらも、気づけば1時間半が過ぎていた。
廃墟とロボットと、孤独な冒険
その1時間半で見つけたものは、恐怖と好奇心を同時に煽った。
- 崩れたステーション。黒煙を上げるポッドには「何か起きた跡」が生々しく残っている。
- 朽ち果てた石柱の上には、丸い記号が刻まれていた。触れると奇妙な単語をひとつ覚えた。
- 施設を見回る巨大なロボット。何もしなければ大丈夫なはずだ?
- アンテナに近づくと記録され、まるで「チェックポイント」みたいで安心する。
「……怖ぇな。でも、なんだこれ…楽しい。」
あ、遠くになにか落ちたぞ。ちょっと見に行ってみるか。
なにかおもしろいアイテムが手に入るかも。
息苦しい砂嵐の中で、妙な笑いがこぼれた。
ゲームの中の世界なのに、探索がまるで現実の冒険みたいに感じる。
地形操作機とカーボンナノチューブ
探索の途中で拾った「地形操作機」。
画面に新たな指示が表示される。
アステリア:「地形操作機を確認。やっと次の段階に進めるわね。」
「…あら、カーボンナノチューブも作れるようになったのね。成長ね。」
「絶対これ、最初の惑星でやれたやつじゃん!宇宙船探してた俺、なんだったん・・・」
笑いながらメニューを開き、カーボンナノチューブをクラフト。
ナノチューブを装備した分析バイザーを起動すると――
「見える」ようになった世界
HUDにターゲットマーカーが浮かび上がった瞬間、今までの迷子時間が一気に報われた。
「おおおおっ!!やっと見える!!」
全身の力が抜け、膝が笑った。
アステリア:「見えるようになったわね。これで少しは冒険らしくなったわ。」
「冒険っていうか…修行だろ、これ。」
でも、不思議な達成感があった。
何もできない状態から、ひとつずつ理解して、成長して、そして進める。
そんなゲームの仕掛けに、自分の心が完全に掴まれていた。
Tips:アステリアの助言
『ターゲットスイープはHUDの切り替えで有効化可能。序盤の混乱は仕様です。』
『地形操作機は探索の基本ツール。序盤で必ず入手を。』
『カーボンナノチューブは序盤クラフトの必須アイテム。常備推奨。』
『初心者は迷って当然。その迷子時間こそNo Man’s Skyの醍醐味です。』
※本記事に登場するAI「アステリア」は筆者オリジナルキャラクターです。
『No Man’s Sky』本編には登場しませんが、探索ログをより物語として楽しむための相棒として登場しています。
📸 スクショ・ハイライト
- 宇宙離脱・通信画面
- アント着陸・センチネル監視
- HUD「スイープ未表示」迷子状態
- 廃墟・ポッド・ロボット探索風景
- カーボンナノチューブクラフト画面
- ターゲットマーカー起動UI
🛰️ 星の海へ、出発

全システムが起動し、ついに宇宙へ。
「答えは星の海に」──アステリアの声が背中を押した。
🌍 惑星アントに降り立つ

新しい地表、監視ドローン(センチネル)の影。
「見つかるなよ…」祈りながらの一歩目。
🌀 スイープ迷子の1.5時間

「ターゲットスイープ?なにそれ?」
歩けど歩けどゴールはなく、焦りと孤独だけが増していく。
🏚️ 恐怖と発見のフィールド探索





廃墟、ロボット、石碑。
怖さとワクワクが交互に押し寄せる“探索”そのもの。
🔧 「ターゲットスイープってどこ!?」の大冒険

メニューを探して、やっと見つけた。
必要なのはカーボンナノチューブ──忘れてたクラフトの基本。
👁️ 「見える」ようになった日

バイザー起動。方角と目的地が一気に可視化。
小さくガッツポーズ──これが成長の瞬間だった。
次プレイするときは、もっと楽になるはずだ。
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