【探索ログ#2】壊れた宇宙船と、最初の嵐(No Man’s Sky)


📖 前回ログ:
「探索ログ#1:雪原で死にかけた新人漂流者」はこちらからどうぞ。
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目次

奇妙な船の記録と、AIの声

雪原の上に、エンジンから煙を噴き出しながら佇む宇宙船があった。
「おいおい、乗り物っていうより残骸じゃん…」
マーカーが指し示すのは、近くに転がる球状の信号ビーコン。

画面に浮かんだログを読む。

「イテレーション #2311 境界分離に失敗。新たなイテレーションを生成済み。」

「……うん、わかんない。」
意味不明な単語の羅列にため息をつきつつ、今は記録よりも生き延びることを優先することにした。

船体の扉を開けると、中はかろうじて暖かい。
スーツの生命維持装置がゆっくりと回復し、肩の力が抜ける。

アステリア:

『パイロット認証。スーツデータを照合。搭乗者を「トラベラー」と仮認識。』

「“トラベラー”ね…。格好いいけど、今はただの遭難者だな。」
冷静な声も、今は少しだけ安心感を与えてくれた。


修理指示と、素材集めの日常

診断結果は無情だった。
「パルスドライブに致命的損傷。修理には気密シール金属プレートが必要。」

「そりゃそうだよな、火噴いてんだもんな…。」
まずはフェライト塵を集め、金属プレートをクラフトしろという指示。

外に出ると、相変わらずの極寒。
レーザーを照射し、小石を砕いてフェライト塵を集めるたび、スーツの外殻を冷気が叩いた。

「よし、一個目。…なんかもう鉱石の目利きできる気がする。」
単調な作業だけど、不思議と落ち着く。
現実のサバイバルでも同じだろう。小さな成功が何よりの心の支えになる。


嵐、そして気密シールのありか

マーカーが指す気密シールの位置へ向かおうとしたその時、突風が吹き荒れた。

「……おい、これ嫌な予感しかしない。」
HUDには外気温マイナス100℃の表示。
「え、マイナス100!? 俺の体温計バグってないよな!?」
吹雪で視界が真っ白に閉ざされる。

アステリア:

『推奨行動:洞窟もしくは建造物に退避。外気温低下速度、予測値を超過。』

「知ってる!だから探してるんだって!」
だが避難場所はどこにもない。
スーツのゲージがみるみる減っていく。
心臓の鼓動が警告音と同じリズムで鳴り響いた。

ふらつきながら進む中、視界に建物の影が現れる。
ドアを閉め、スーツの耐久値が回復するのを確認した瞬間、全身から力が抜けた。

「……っぶな。死ぬかと思った…いや、死んでたな普通に。」
施設の端末を操作し、気密シールを手に入れた瞬間、疲れも吹き飛ぶ達成感に包まれた。


船に戻れるか、それが問題

嵐が過ぎ去ったあと、マーカーに宇宙船の位置が表示されていないことに気づいた。

「……え、ええ!?」
スキャンしても資源情報ばかり。周囲の景色はどこも同じ雪原。
「うわ、これ完全に遭難じゃん。」

アステリア:

『警告:スーツ残エネルギー、30%未満。』

「わかってる…!言うな…!」
必死に特徴的な岩や資源を目印に進む。
白い世界にひとり取り残されているようで、胸の奥が冷たくなる。

…そして、遠くに見慣れた船体の影を見つけた瞬間、涙が出そうになった。
「……おかえり俺。」


修理完了、星の海へ

気密シールを取り付け、次はパルスドライブ修復のためピュアフェライトを精製。

携帯用精製機にフェライト塵を投入し、エネルギーを注ぎ込む作業はまるで本物の整備士気分。
「俺、こういう地味作業嫌いじゃないな。」
ゼリー状の二水素を使った補強も完了し、モニターに浮かぶ文字が視界に入る。

「全システム動作正常」
「答えは星の海に」

「おおお…!いよいよか。」
スロットルを握りしめた瞬間、胸が高鳴る。
轟音と共に機体は雪原を離れ、漆黒の宇宙空間へ舞い上がった。

…物語は、次の章へ。


※本記事に登場するAI「アステリア」は筆者オリジナルキャラクターです。
『No Man’s Sky』本編には登場しませんが、探索ログをより物語として楽しむための相棒として登場しています。

🔗 No Man’s Sky 公式サイトはこちら


📸 スクショ・ハイライト

  1. 宇宙船との出会い
  2. 船内ログUI
  3. 金属プレートクラフトUI
  4. 視界ゼロの吹雪の探索
  5. 命綱の気密シール入手
  6. 携帯用精製機での整備作業
  7. 修理完了!宇宙へ!

🛰️ 謎のポッドと宇宙船

雪原に佇む損傷した宇宙船

雪の上に佇むその姿は、まるで誰かの帰りを待っているかのようだった。
初めて見たのに、どこか懐かしい気がした。

📑 船内ログの断片

イテレーション記録の表示と船内の様子

「イテレーション:…」途切れた記録。
生きていたのか、死んだのか、それさえわからない。

🔩 金属プレート作成

スーツUIでの金属クラフト画面

指がかじかむ中、必死でクラフトした一枚の鉄板。
それが俺と宇宙船をつなぐ最初のパーツだった。

🌪️ 気密シール探索

吹雪で視界が真っ白な過酷な状況

吹雪の中、警告音だけがやけにクリアに聞こえた。
視界ゼロの中、赤いビーコンが俺を導いた。

❌ 船が見えない

帰りの目的地である飛行機の場所がわからない

ビーコンも反応せず、ただの白い世界。
どこを探しても、船がいない。俺は…ひとりだった。

⚙️ 精製機の起動

携帯用精製機を使ったピュアフェライト生成中

小さな精製機から漏れ出す、かすかな光と音。
その瞬間、ようやく「戻れるかも」と思えた。

🚀 その背中、空へ

修復した飛行機のコックピット。宇宙へ!

すべての修理が終わった時、俺は静かに立ち上がった。
さて。宇宙へ出ようか。


🌌 No Man’s Skyってどんなゲーム?

今回の探索ログの舞台となった宇宙は、ゲーム『No Man’s Sky』の世界です。
プレイヤーが無限に広がる銀河を旅しながら、自分だけの物語を紡いでいくゲームなんだよ。

🔗 No Man’s Sky 公式サイトはこちら

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